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【 「だから、あなたの会社は倒産する」 井上和弘 著 】    « 前  | メインページ |  次 »

「だから、あなたの会社は倒産する」 井上和弘 著

以前から大変お世話になっています企業外科医の井上先生の本が郵送されてきました。
それとともに注文書も入っていました。 
さすが (笑) とりあえず3冊注文しました。
当事務所の受付に置いてありますので、ご自由にお持ち帰りください。

ぜひ井上先生のブログ←クリックも参考にしてください。

早速読んでみました。
今まで出された本とは一味違って軽いタッチで小説風に書かれてあります。

いろんな病状ごとに治療方法が記されています。

少し紹介してみましょう。


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<銀行づきあい病>

銀行が絶対に貸したくなる企業の財務指標

返済能力・・・債務償還年数(有利子負債/(減価償却+営業利益))が7年以内
        金融費用利益倍率((営業利益+受取利息等)/支払利息等)が3倍以上

収益性・・・総資産利益率(経常利益/総資産)が6%以上
       経常利益連続性が3年以上

安全性・・・自己資本比率(資本の部合計/総資産)が33%以上
       有利子負債自己資本倍率(有利子負債/自己資本)が100%以内

成長性・・・自己資本額伸び率がプラス

<改善しない病>

めがねチェーンの業績不振の原因

相談を受けた私は、内容を見て「不採算店の処分」と「資産売却による借入金の返済」を処方した。
企業外科医の治療方針については社長の同意を得た上で、処分すべき店、売却すべき資産のリストを作り、送った。
ところが、、、、、、社長から電話がかかってきた。

「先生このリストはいったい何ですか?もっと現実的なモノを作ってくれるものと思っていました」
「ん?どこが?」
「ど、どこがって、そうやないですか先生、、、、一番トップに1号店が入っている。二番目は私の自宅だ」
「そうや、そのとおりや何か問題があるか」
「問題も何も。三代続いた創業の店と先祖代々の土地ですよ。そんなもん売るわけにはいかないでしょう」
「この、どあほ!!創業の店、先祖代々の土地が何じゃ。店の売上とか資産価値を考えたら当然の選択や。家を売れといってもホームレスになれというわけやない。」
「それはそうですけど、、、他の店や土地とは違うんです」

手術拒否症、、、じつはこれこそが多くの企業に内在し、そして最も恐ろしい病気なのである。

<会社の私物化>
差出人不明の手紙が届いた。
工事部長が下請け業者から賄賂をもらっているとのこと。調べたら本当らしい。
不自然な発注や下請け業者と温泉や旅行にも行っている。
「先生どうしましょうか?」
間髪入れず「たとえどんな組織であろうと、誰であろうと、不正を働いたものは許すわけにはいきません。たとえ隠そうとしても社員の間にあっという間に広がる。それを許したら社員に示しがつかんのと違いますか」
そのに同席していた専務が口を挟んだ。
「うちの会社の現場管理はY工事部長に頼っている部分が非常に大きいんです。
もし、Y工事部長を切ったら現場が回りません。それが原因でミスが発生すれば指名停止だってありうる」
「あかん。実際に不祥事があったんやからしょうがないやないか。今すぐ切らなあかん」
どうしてこうまでも専務が部長のとこをかばうのか、私は不思議でならなかった。

専務の強固な反対で工事部長を処分できずに悩む社長のもとに税務調査が入った。
前年にも税務調査が入っていたので、意外だった。
結果、会社の知らない架空口座へ小口工事を入金させていた取引が発覚した。

「だから言うたやないですか。工事部長なんとかせなあきません。下請け業者だけやなく、客先まで手をつけていたとは、、、」
数日後、社長が搾り出すように言った。
「部長じゃないんだ。やっていたのは専務なんだ」
「なんやて〜〜」

しかし、結局社長は二人を処分せずそのままにした。
「会社の中枢を担う幹部の二人が一緒にいなくなればこの会社は本当に動かなくなってしまう。外科医の仕事は患者を生かすことや。悪いところは全部摘出しした。でも患者は亡くなりました・・・というわけにはいかんのやて」

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どの話もホントに身近にありそうな話ばかりで、ちょっと怖い気がした。

エピソードの一つは私も知っている会社の話であったので、想定した話ではなく現実あった話ばかりであろう。

会社の経営者は、この本の事例を対岸の火事とせず、倒産という致命傷を負わないために役立てていただければ幸いです。


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